教育委員会の方へ
教育委員会の方へ
衣服選定はバランス感覚
着る人が一番だけど
衛生管理も考えなくっちゃ、かといって予算の限度もあるし・・・
みんなの笑顔の為にがんばっているけど
衣服選定の仕事って本当に大変ですよね。
私たちの共同調理場(学校給食センター)様向けアイテムのテーマは
「バランスの良いユニホームを目指す。」
これはデザインのバランスのことだけではありません。
- 安全指針に適うもの
- 調理員さん等、現場の希望に適うもの
- 限られた予算枠で手配可能なもの
- 自治体が購入可能な窓口がある
- 環境基準に適うもの
- 前例への配慮
そんなあれこれを自治体様ごとの事情に合わせて、バランスよく製品化したい。
そのことで、衣服選定の担当の方が抱える選定時の問題を少しでも軽減できればと考えています。
私達の製造理念
制服に必要なことはすべてやる。 そして不要なことは一切しない。
予算合わせの製品は扱えません。
入札となれば価格も枚数もまとまります。私たちの海外生産のノウハウを使えば、結構安い製品も作ろうと思えば作れてしまうんです。
でもそれは「使う方の気持ちに目をつぶれば」という条件付です。
小さくて窮屈な白衣、ぺらぺらの生地。そして結局着ないままにロッカーの中。そんな競争に意味はないと考えるからです。
着ていただく方が幸せになる服以外は作るべきではない。私たちはそう考えます。
制服はけして贅沢品ではない、もちろん予算の制限もある。
だから
「制服に必要なことはすべてやる。」
「そして不要なことは一切しない。」
それが私たちの最良のコストパフォーマンスの考え方です。
同じ基準を満たしている製品(つまり全うな製品)の中で、もっとも低価格を実現する。
そのための努力を私たちは惜しみません。
制服に必用なことは全て
何より着心地が最優先
動きやすさが安全の大原則。それは間違いのないところ。
でも「着心地」はそれがすべてでしょうか。
動作を邪魔しない。
素材が軽い。
まとわりつかない、引っかからない。
それらは動きやすさ。
でもそのほかに
涼しく感じる。
カラフルで着ていて楽しい。
もしかしたら、透けない素材があったらいいのに
近年多いのは、異物混入の心配。うっかりボタンが取れて危うく食材の中へ。一瞬ひやり。
そんな気持ちまでひっくるめて私たちは「着こごち」と考えます。
すべての白衣に「快適」を標準装備したいと願っています。
「市型オリジナル白衣」。ぜひご相談ください。
私たちの市の先生方が着用されている白衣は、市型のオリジナルデザイン。
このデザインに落ち着いた経緯を伺ったことはありませんが、長い歴史の中で試行錯誤の末に出来上がったこだわりのデザインだと思います。
私たちも常に最善、最良のデザインをご提供しているという自負はありますが、残念ながら現場の思いが結晶した製品にはかないません。
既成の製品で足りない部分は、どうぞ遠慮なく御相談ください。
環境は大事ですよね。
国が制服に求める基準はそれほど多くはありません。
先生方や調理の安全のためにというよりは、次代の環境を守るための努力目標といったものになっています。
この考えには大賛成です。せっかく美味しい給食を食べて健康な大人になっても、暮らす環境がぼろぼろだったら元も子もないですものね。
美しい自然を次代の子供たちにきちんとバトンタッチする。そのために、絶対に必要な基準だと思います。
抗菌加工は少しだけ
調理を担当する先生方はともかく、配膳をする子供たちの白衣に果たして抗菌加工が必要なのか。
O―157の流行以降、当たり前になった抗菌加工。
とりあえず私たちは「?」から入りました。
「手洗いの習慣づけの方が効果があるのじゃない?」
「抗菌の薬剤って、子供の皮膚に影響ないの?」
「使ったときの滅菌効果って見て分からないよね。どのくらい効果があるんだろう?」
小学校に通う子供を持つママ社員さんを交えながら(このホームページでおなじみの子供の目線・母の目線ブレーンチームの皆さんです。)の議論の末、薬剤の安全性が十分確認できれば加工を加えましょうという結論になりました。
小さな子供たちには、例えば白衣を咥える子もいれば袖で鼻を拭く子もいる。病み上がりで抵抗力の落ちている子供もいるかもしれない。そんな子供たちの、手洗い以上の効果は期待できないかもしれないけれど、リスクを減らせるのなら良いということです。
結果、私たちが選んだのは基準は、「院内感染に対応するほど強くなくても良い、でも食の安全を脅かす大腸菌やブドウ球菌からはきちんとガードする。」というものです。
その結果、見た目は同じ白衣ですが、子供たちの給食衣と調理用の先生方の白衣は、抗菌強度の違う加工を施してあります。調理現場と配膳とではおのずと必要とされる対菌効果が異なるからです。また、子供たちの衣類にむやみと強い薬剤を使うべきではないとの思いもあります。
メーカーの本音を言ってしまえば、同じ生地で作ったほうがはるかに効率が良いのです。 生地の在庫の管理も倍の手間がいりますし。正直なんとか一本化できる基準はないかと、紡績に無理をいいいろんなデーターを比較しても見ました。
しかし用途の違う白衣を同じ基準でくくることは、やはり無理な話。
「1枚あたりのコストが変わらなければ、最善の物を使おう。」最後は全員一致でした。
薬剤の安全情報について、本当に細かいところまで提供してくれた「日清紡」さん感謝です。
おかげで私たちは、子供たちに優しくてしかも安全な基準を見つけることが出来ました。
調理の場で白衣の出来ることは多くはありませんが、少なくとも白衣の上で病原菌が繁殖することのない環境を整えることは出来ました。
残念ながら、食と病原菌の関係はこれからも続いていくでしょう。
私たちは常に最新の情報に耳を傾けながら、子供たちに安心を届けたいと考えています。
そして不要なことは一切しない。
白衣にとって不要なもの
無駄を省くことが、コストを下げること。白衣本来の機能性にとって不必要と思われるものは潔く切り捨てました。
それは例えばカラフルで分厚いカタログであり、デザインを変更しただけの季節毎の新製品投入です。
改善は必要ですが、それは同じ品番の中でマイナーチェンジを繰り返してゆけばいい。
私たちの白衣は、同じ品番のものでも、着る方の平均体型の変化、遵守すべき法律の変化(抗菌・エコ等)、嗜好の変化などを反映し適時型紙を変更しています。
ことさら新製品をアピールしないことで、在庫の切れたものから適宜変更していけるため、不良在庫の経費分をお客様に転嫁する必要がありません。
変わらない着心地は、変わり続ける仕様に秘密があるのです。
直販体制:複雑な流通は不要
流通の複雑はそのまま売価のアップにつながります。
品質を確保しながら、低価格をお約束するためには流通の無駄はどうしても見過ごしに出ません。
私たちの発想は基本的に製造直販です。着られる方と私たちが、最も良く分かり合うためには、情報も、商品もダイレクトにお届けすることがベストだと考えています。
しかし、学校も子供たちも地域の中で育まれていくもの。
また、遠くからではどうしようもない細々とした事情に手が届くのは、やはり地元の事業所様です。
「品質を落とさず。」「低価格で。」「地区の事業所様にも喜んでもらえる。」
矛盾するテーマをすべて実行したいと思うのは、欲張りでしょうか?
でも、”信ずれば通ず”とはよく言ったものです。
私たちの理念に協賛し、学校様のために活動していただける事業所様が年毎に増えてきました。
私たちは販売店を、単なる販売と決済のための窓口とは考えていません。
使う方と、売る方と、私たち造り手が、3者共に幸せになる仲間でなければならないと考えています。
社内体制
人件費が上がれば、コストがかさむ。人材が減れば、サービスが低下する。
人間の問題は、おそらくどの会社でも、一番頭の痛い問題ではないでしょうか。
もちろん当社も例外ではありません。
しかし最初に「お客様の満足こそが、品質」と定めた以上サービスは最優先されなければなりません。
サービスを維持しつつコストを下げる方法は、結局IT化と業務の効率化しかありません。
しかしそれが価格に直結する以上確実に進めて行きたいと考えています。